私の家がどのくらいの地震まで耐えられるのかを調べる方法はありますか?また、その結果の対処法を教えてください。

ご自身の家がどれくらいの地震に耐えられるかを知りたい方は多いかと思います。 さて、耐震性を調べる方法ですが、静岡県や東京都では「自分で出来る耐震診断」のマニュアルがあります。 ここでは東京都の診断法について紹介します(このマニュアルを引用した小冊子を前橋市建築指導課で無料配布しています)。

診断項目はAからGまで6つあり、それぞれの評価点を掛け合わせて得られる点数によって、耐震性能を評価します(※1) 。 評価点により、1)安全 2)一応安全 3)やや危険 4)倒壊または大破の危険がある、になります。 

目視で診断が出来ますので、ぜひやってみてください。

不幸にして診断結果が危険と出た場合は、筋かいを増やしたり、構造用合板を貼るなどして耐震性能を上げることができます。 なお、詳細な診断結果をお望みの方は、構造家または建築家に相談してみることをおすすめします。

(※1) 評価点=ABCDEF
A=地盤・基礎の状態 B=建物の形状 C=壁の配置状態 D=筋かいの有無 E=壁の量 F=老朽度

『月刊ぷらざ2000年8月号掲載』回答:山内彰(JIA会員)

6 月 13, 2005 カテゴリー: メンテナンス | | コメント (0)

家を新築しましたが、家を維持していくためには今後、どのような点に注意すれば良いでしょうか?

最近の住宅建築は耐久性が高まり、三世代まで残せるほどになっています。家は大事な財産です。この財産を次の世代まで残していくためにもメンテナンスは必要不可欠です。建てたままでメンテナンスを怠れば家の傷みも速く進行してしまい、次の世代まで残せなくなってしまいます。

そこでメンテナンスですが、特に外部は定期的に見回りをした方が良いでしょ う。
外部は、日照や風雨などにさらされているので傷みやすいものです。屋根、雨どい、外壁等、雨漏りがしてからでは大変です。内部までも傷んでしまい、補修工事に大 きな出費がかさんでしまいます。

設計会社や建築会社にどのくらいで維持工事をした方が良いか相談したり、建築会社の方も定期的にアフターフォローに専門家のアドバイスを受けると良いでしょう。

住宅を計画している人は、住宅の維持管理も考えた上で、設計会社に相談して計画を立てることをおすすめします。世代に渡り何十年とその家に住まわれるわけですから、安心して快適な生活ができるように家の維持管理対策を考えていただき、次の世代まで繋がるように大切に守ってください。 

『月刊ぷらざ2001年9月号掲載』回答:井野徹(JIA会員)

6 月 13, 2005 カテゴリー: メンテナンス | | コメント (0)

室内の結露がひどいのですが、これを防ぐにはどうしたら良いのでしょうか?

今までの古い木造の家ではスースー風が出入りして、部屋の中で発生した水蒸気はたちまち流失し室内は乾燥していました。それが近ごろの住宅は、2重壁やコンクリート造りになり、壁床天井を断熱処理したり、隙間風が入らないような密閉住宅になってきました。高断熱、高気密住宅では、計画的な換気ができないと室内空気は汚染し、高湿度になり結露やダニが発生します。暖房された部屋で室内の湿度が高くなると、直接外気に接しているガラス面や窓まわりが結露します。これは拭き取るしか手がありません。

また、部屋の角隅は空気の流れのよどみができて表面温度が下がり結露します。これは造作で断熱材を内部にうまく貼って結露を防止します。浴室や炊事場の湯沸かし、煮炊きによる湯気、洗濯物をストーブ等で乾燥するときには大量の水蒸気が発生します。いずれも換気扇を発生源の近くでしっかり回して水蒸気を外に排出することです。

家具や棚等が北側や東西側の壁に密着していると、裏側の壁下等がいつの間にか結露しています。動かすことの出来る家具等は、裏側壁との間に5cm位の隙間を作ったり下に簀の子を敷いてください。

結露防止には換気が一番です。

『月刊ぷらざ2002年3月号掲載』回答:青木榮(JIA会員)

6 月 13, 2005 カテゴリー: メンテナンス | | コメント (0)